しかし、画面左端で俯く若者がマタイではないか、という意見が1980年代から出始め、主にドイツで論争になった。
画面を暗くしてそこに隠し絵をするのもこちらの方が先であった。
わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである」 (マルコによる福音書) カラヴァッジョ〈聖マタイの霊感〉 (以下ウキィペディア) イエスの時代、徴税人は、欲が深くて、貪欲な者がなる仕事だとされ、人々から忌み嫌われていました。
1592年、21歳になったカラヴァッジョはローマへと向かいます。
カラヴァッジョ「聖マタイの召命」1599~1600年 サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会(ローマ) イタリア人画家カラヴァッジョが28歳の時描いた絵で、公式の場へのデビュー作であるにも関わらず大評判となったという。
その時に表せる光の意味は「調和」だといいます。
これがバロック美術にドラマチックな作品が多い理由のひとつです。
老人の肩に肘を乗せるのは少年にしては馴れ馴れしすぎる。
1.聖ペテロの否認 2.お迎えと召命 3.私たちへの召命 4.見えない光源• 《聖マタイの召命》のストーリーは、税の取り立ての仕事をしていたマタイがキリストに声を掛けられて彼の弟子になるという話です。
50年ほど後のの「マリアとマルタの家」ではこれと似た画題であったのを思い出す。
マタイは徴税の仕事をしていましたが、徴税人は卑しい身分とされてきました。
16世紀末~17世紀のヨーロッパ芸術を総称してバロックと呼びます。
はじめに• 金銀箔展輝くマテリアルの世界 会場 浦和店 美術画廊 会期 2019年2月6日ー2月12日 最終日は17時終了 全日在廊予定 さて、昨日に引き続きカラヴァッジョの聖マタイの召命を見ていきましょう。
この時代の人物は外出する際に帽子を被っていたので、この場所が収税所であるならば、帽子を被っている髭の男は外からやってきた人間、左端で金勘定をしている若者とその後ろにいる眼鏡をかけた男はここで働いている収税人と解釈できます。
画面右手奥の、人を指さしているようなのがイ、テーブルの向こうの髭の男か左端の俯いて金を数えているような格好の若者がマタイらしい。
そんな様子をも見せつけられた女にもう逃げ場はない。
作品詳細• 劇的な光と闇のコントラスト・テネブリズムを駆使したカラヴァッジョのドラマティックな表現手法は、教会に訪れた信者たちを驚かせただけでなく、カラヴァッジョ以降のバロック美術にも大きな影響を与えました。
顔面は下にもずれている。