二つ目の「ご了承ください」を使った分かりやすい例としては、「本日から3日間休業とさせていただきますご了承ください」「この件に関してご了承くださいますようお願い申し上げます」などがあります。
ご承知おきください」。
「お含みおき」という表現の方が丁寧に感じるかもしれませんが、大事な情報なのでご認識を使い、相手方に対して失礼がないようにお願い申し上げますという表現で丁寧さを強めている表現です。
謙譲語というのは、敬意を示すべき相手に対して使用するものですから、そうではない相手に対して謙譲語として成立しない表現を使うのは、文法的には整合性が取れているわけです。
ビジネスシーンで使ったことがある、という方も多いかもしれませんね。
「ご承知おきください」の正しい使い方 意味が分かったところで、「ご承知おきください」の使い方を紹介します。
「ご承知おきください」は「事前に知っておいてください」「前もって理解しておいてください」との意味ですが、上司や取引先に対して使うと「知っておいてほしい」「理解しておいてほしい」と、 上から目線で一方的に押し付けるニュアンスと受け取られ、失礼にあたる可能性があります。
「ご承知おきください」は「お含みおきください」に言い換えることができます。
お含みおきくださいという表現に置き換えることで丁寧な印象が増す表現となります。
明日より1ヶ月入院のため不在になりますことをお含みおきください。
もしも反論ありきの場合や、反論が出る可能性が想定される場合にはこういった表現は使わない方が良いでしょう。
そのため、同僚や部下などに使うと不自然になるので注意しましょう。
「了解してほしい」ことを伝える場合は「ご了承のほどお願い申し上げます」などと使うようにしましょう。
ただ「ご了承ください」も尊敬語となりますが、単体で使うと一方的に相手に承諾することを強要するようなニュアンスになる可能性があります。
「ご承知おきください」の類語 「ご承知おきください」の類語をご紹介します。
「ご了承」は「こちらの言い分について理解して受け入れてください」という意味に対して、 「ご容赦」は「こちらの過失について強く反省しているので許してください」という意味になります。
相手に不快感を与えるような言い方にしないよう気をつけましょう。
しかし相手にいちいち許可をとっているか確認することは難しいです。
つまり、相手に「配慮」も強要しているのです。
ビジネスシーンなどでフォーマルに「知っておいてください」と言うときに最適な表現は、• お含みおきくださいませ」といった形で使われます。
「ご了承」「ご承諾」という尊敬の名詞扱いになると思うので、「ご承知おきください」「ご承知ください」より丁寧な表現になると考えます。