するとこんどは白象が、 片脚 ( かたあし ) 床 ( ゆか )にあげたのだ。
「どうだい、 此処 ( ここ )は 面白 ( おもしろ )いかい。
167357• 4日前 1:05:48• 」斯う言いながらオツベルは、ブリキでこさえた大きな時計を、象の首からぶらさげた。
赤衣 ( せきい )の童子が、そうして山に着いたのは、ちょうどひるめしごろだった。
そしてずいぶんはたらくもんだ。
さあ、そうすると、まわりの象は、一そうひどく、グララアガア、グララアガア、 塀 ( へい )のまわりをぐるぐる走っているらしく、度々中から、 怒 ( おこ )ってふりまわす鼻も見える。
そういうことにしようじゃないか。
「おや、何だって? さよならだ?」月が 俄 ( にわ )かに象に 訊 ( き )く。
」 「ぼくは靴などはかないよ。
その時はちょうど一時半、オツベルは皮の 寝台 ( しんだい )の上でひるねのさかりで、 烏 ( からす )の 夢 ( ゆめ )を見ていたもんだ。
もう何ばいでも汲んでやるよ。
さあ、オツベルは 命懸 ( いのちが )けだ。
グララアガア、グララアガア。
百姓どもはぎょっとした。
」と云ったということだ。
「ありがとう。
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」と声をかぎりに叫んだもんだ。