適切なカロリー投与は治療上大きな意味を持ち、量が足りないともちろん栄養不良を生じるが、投与量が必要量を超えて肝腎負荷や水分負荷をかけることもしばしば重大な結果をもたらすので、適切な必要量の評価には大いに注意が必要である。
2.何を投与するか? 2. 呼吸不全時には肺の間質に水分が貯留して、酸素交換能が低下しやすいので、水分制限が必要である。
1袋を240mlの水に溶いて使用します。
() 文献• Meanwhile semi-solid nutrients are advised to be infused in a short period of time appx. また、胃食道逆流を予防する目的で開発された半固形化栄養剤もあるが、病態別および半固形化栄養剤は、それぞれの別項目で解説されているので、そちらを参照とする。
呼吸不全患者においては、他の疾患と異なり、呼吸不全病態においてはその重症度が必要代謝量(エネルギー量)の決定に大きく関与しているため、重症であればあるほどきちんとした栄養評価が必要である。
また、粉末状タイプの栄養剤は製剤上滅菌がされていないため、少数(100個程度)ではあるが粉末状製剤のパック内に細菌が含まれている。
単位量当たりに産生される二酸化炭素量を消費される酸素で除した値を呼吸商(RQ: respiratory quotient)といい、この値が1であれば、取り込んだ酸素と同量の二酸化炭素が排出されることになる。
丸山道生:経腸栄養剤と経腸栄養法の合併症、世界の経腸栄養剤、臨床栄養 102: 657-665, 2003• オレンジ味で飲みやすい。
粉末状製剤は軽く、持ち運びに便利で、重たくかさばる液状製剤に比較して、持ち帰りや輸送に手間がかからないという利点がある。
2 消化態栄養剤 () 消化態栄養剤は、窒素源が低分子ペプチド(ジペプチド、トリペプチド)とアミノ酸で構成されている。
しかし、粉末栄養剤では調製時に最近汚染の機会が増える可能性が指摘されている。
2 グルタミン グルタミンは抗酸化反応、免疫機能などに関与し、様々な有効性を発揮する条件付き必須アミノ酸である。
人工濃厚流動食は、窒素源の違いによって、半消化態栄養剤、消化態栄養剤、成分栄養剤に分類される。
褥瘡や術後離開創などの 難治性創傷に推奨。
消化管においては腸上皮細胞の栄養となり、腸管のintegrity を維持する。
医薬品は、医師の処方が必要であり、保険適応になるのに対し、食品は入院中には食事として提供され、外来では医師の処方は必要ないが、自己負担となる( 表4)。
薬品扱いの半消化態栄養剤には、 、、 、イノラス(液体)がある( 表3)。
消化態栄養剤はカード化を起こさず、チューブの閉塞の心配も少ないため、外科的には最も使いやすい経腸栄養剤である。
1 アルギニン アルギニン強化免疫調整栄養剤は軽度・中等度の敗血症では安全であるが、高度の敗血症患者に使用された場合は危険となりうるとされている。
脂肪エネルギー比は20~30%ほどに調整されている 2)。
成分栄養剤と同様に、浸透圧が高く、味は良くないため、経口には適さずチューブ栄養に適している。