意味は「驚く」。
」 とばかり言ひて、返歌にも及ばず、袖を引き放ちて、逃げられけり。
思は ずにあさましくて、「こはいかに。
意味は「思いがけず」。
答え:小式部内侍が定頼中納言の袖をひかへた。
わたしが仏になるときは、国土をもっとも尊いものにしよう。
・ おぼえ - 評判。
[思す] お思いになる。
17 理運 名詞。
(三十一) わたしが仏になるとき、国土は清らかであり、ちょうどくも りのない鏡に顔を映すように、すべての数限りない仏がたの世界を 照らし出して見ることができるでしょう。
定頼は 思いもかけぬことに驚いて、 「これはまぁなんとしたことだ。
そこで悪魔どもはみな恐れをなして、降伏 してしたがわないものはない。
・定頼中納言(さだよりのちゅうなごん) - 藤原定頼(ふじわらのさだより)。
わずか一度の食事によって限り ない寿命をおたもちになり、しかも喜びに満ちあふれ、お姿も清ら かで、輝かしいお顔も気高く、少しもお変わりにならない。
まとめ いかがでしたでしょうか。
藤原定家も藤和俊成の 『幽玄(ゆうげん)』の境地を更に突き詰めた 『有心(うしん)』を和歌に取り入れた傑出した歌人である。
すでに世間の迷いを超え出て、 その心は常にさとりの世界にあって、すべてのことがらについて自 由自在である。
いかに 心もとなく 思す(おぼす)らむ。