来院される方々の中には、結婚してすぐは2人の期間を持ったり、仕事の都合でしばらく避妊をしてきたというカップルも多いです。
妊娠や出産が話題になるのはほんのごく一部でしかないのです。
診断ができれば手が打つことができますから、なかなか妊娠しない場合は、早めに体外受精にステップアップすることを考えてみてほしいと思いますね。
冒頭の生殖補助医療のデータ(図1)を見てもわかるように、35歳を過ぎてからは特に、1年ごとの妊娠率や流産率は大きく変化します。
しかし、 話題になるのは妊娠・出産した人だけです。
卵子の生存率も5〜8割程度なので過度な期待をもつのは禁物かも 最近は卵子の凍結保存に助成金を出す自治体もあるなど、卵子の凍結保存への注目が高まっています。
ただ若ければいいという訳ではありません。
あるインドの女性は70代で人工授精に成功し出産したとされていますし、アメリカでも66歳の女性が体外受精で双子を出産したという報告もあります。
治療相談室は、まだ当院には通っていない方が医師の初診を受ける前の段階で不明点を解消されたい場合の相談窓口です。
とはいえ、ストレス社会と言われる現代で、ストレスを感じるな、と言う方が難しいですよね。
1番正確なのは、産婦人科で排卵日を特定してもらうこと。
染色体異常は現在の医療では治すことができませんから、受精卵に染色体異常があれば、着床しない、あるいは流産の原因となったり、21トリソミーはダウン症として出産する場合があります。
決して特別な治療ではありません。
生理1周期での妊娠確率ですから、 月に1回の排卵日にセックスして妊娠する確率、という意味です。
なぜなら、「たくさん残っている=卵子の質が高い」ではないのです。
肌やボディのアンチエイジングに力を入れている方も多いのではないでしょうか。
40歳を過ぎでもバリバリ社会人として働いていたという人も、育児はなかなか自分の思い通りにはいかず、マタニティーブルーになる人も多いのです。
」と考える人もいますが、残念ながら それらの一般不妊治療・高度生殖医療の技術を用いても、妊娠できる確率は年齢とともに低下していきます。
そのため、 自然妊娠確率を示すデータがないのですが、45歳の女性の自然妊娠確率はさらに低くなると考えられます。
つらくなるような現実を述べてきましたが、私の今までの治療経験では、46歳で出産されたかたが8人いらっしゃいます。
実年齢が若くても体力がない人もいますし、40歳を過ぎても内臓も丈夫で、心身ともに健康な人もいます。
実際に40代後半でも自然妊娠している人もいらっしゃいますので、決して諦める必要はありません。
かなり低いですよね。
ただし、不妊治療をした方の累積妊娠率(最終的に治療者のどのくらいの人が妊娠・出産できるのか)から算出された、不妊治療のはじめ時の参考データをお示しすることはできます。