無駄遣いを心配するエレニカですが、エウレディアンは ベルゴットで一番の金持ちです。
エレニカが知らないところでもかなり大掛かりにエレニカ対策が施されていたようです。
エウレディアンは観念したようにため息をつくと、エレニカに自分の元に来るようにとお願いをします。
「無理なお願いだってわかってます」 エレニカは「…でも」と続けそれでも自分の願いをエウレディアンが分かってくれることを期待しました。
原作の知識があるエレニカからすれば、ソルレアとエウレディアンの結婚はイコール、エウレディアンの死に直結します。
『入ってみるか?』 「あそこに何があるんですか?」 『私』 「え?」 『私だ入って確認してみなさい。
言ってしまってから、ヤバイ!!と焦るエレニカ。
そして、エウレディアンはベルゴットの皇帝です。
ソルレアにも悲しい過去と制約がありますからどうにか救われてほしいものですが、こればっかりは…。
そうはいっても、声の降臨が早まるわけではありませんでした。
地上で私に最も近い子・・・その子の名前が刻まれている』 (名前?わたしが知らない名前が他にあるのかな?) 「・・・げ!」 『洗礼名は私を地上に呼び出す鍵だ』 「!」 『ユーデタでタブー視されているものがあると言っただろ?』 「そのせいでむやみに地上に来れないと・・・」 『10年に一度地上に降臨する時私の子どもたちは私が授けた名前で私を召喚する』 「それを早く言ってくださいよ!じゃあ私もラウルス様を召喚できるんですか!?」 『君には無理だ』 「どうして!?わたしもちゃんと洗礼受けたのに!」 『じゃあ君の洗礼名は?』 「え・・・えっと・・・」 『それに洗礼名を知っていたとしても君には不可能だ。
エレニカは、1人ぐらいは欲しいがまだ準備ができていないと思っていた。
義兄とフェルナンデスとセルゲイ。
エウレディアンは、危ないとエレニカの体を引き寄せ、結界石を避けさせます。
それに陛下という頼もしい盾もあるから、と。
もうすぐ訪れる別れよりも残された時間を大切にしたい、とエレニカは願います。
確かにルボブニの王宮は猫の額よりも小さいと話すエウレディアンに、エレニカはひどいと拗ねます。
ソルレアの死刑を命じれば、ソルレアはなりふり構わずエレニカを殺したかもしれない。
噓つきと、鉄のガードの男!!とおどけて述べるエレニカ。
エレニカからはお父様と呼ばれている。
数日後には神殿内を掃除して回れるほど元気いっぱいになりました。