壊死とは骨組織が死んで脆くなった状態です。
どのような治療が行なわれるか? 骨は再生しますので、壊死している部分が 非常に小さいものの場合は 経過観察でしばらく 様子をみることもあります。
こちらも併せてご覧ください. 15歳以上のSLEの患者さんにおいて、大腿骨頭壊死の発生数が急増することがわかっています。
この病気にはどのような治療法がありますか? 治療法は年齢、内科的合併症、職業、活動性、片側性か両側性か、壊死の大きさや位置などを考慮して決定します。
寛骨臼(股関節の屋根の部分)も痛んでいます。
ステロイド治療が有効で、かつ最も大腿骨頭壊死を起こしやすい病気は()です。
しかしその詳細は未だ不明です。
しかし、ステロイドの処方にあたっては、ステロイドを処方した医師が患者さんの体を十分に管理したうえで処方量を決定するため、絶対に自己判断で服用を中止・減量することは控えてください。
この病気の原因はわかっているのですか? 厚生労働省の調査研究班の長年にわたる研究によって、原因はかなり解明されつつありますが、まだ十分にはわかっていません。
骨頭内部に壊死が発生するだけで、このまま治癒してしまうケースやほとんど進行しないままのケースもかなりあります。
お椀の形をした「 寛骨臼 かんこつきゅう」と球体の形をした「 骨頭 こっとう」からなり、連結している部分が球体(球関節)のようになっているため、前後・左右さまざまな方向に動かすことができる自由度の高い関節です。
人工関節置換術 一方、人工関節は壊死した骨頭を除去して、股関節に人工の関節を埋め込む手術です。
当院では、術翌日より積極的にリハビリを行い、歩行機能の回復に応じて早期の退院を許可しております。
早期の大腿骨頭壊死の患者さんの多くは、骨頭穿孔術(こっとうせんこうじゅつ)と呼ばれる手術方法で、骨の再生を活性化させることが可能です。
一方、発症の危険因子としては体重のかかる部分に占める壊死した骨の割合が大きい方が潰れやすいことが指摘されています。
人工関節の利点と欠点をよく理解したうえで治療方針を決定することが大切です。
ご不明な点など、いつでも膝関節専門医の外来にてご相談下さい。
STIR像では骨頭全体が白く光ってみえる(C)。
特発性大腿骨頭壊死症は、危険因子により、ステロイド関連、アルコール関連、そして明らかな危険因子のない狭義の特発性に分類されています。
ステロイドの連用に続発する場合もありますが、明らかな原因がなく発症する場合もあり特発性(とくはつせい)と呼ばれます。
このように、では必ずしも股関節部だけが痛むわけではありません。