口は悪いがジェナを気にかけ温かく見守っている。
ウェイトレスとして働く一人の女性が人生を変えようと決意して、 計画通りの方法で人生を変えることはできませんでしたが、 自分で決意して人生を変える様子が描かれていて感動と同時に勇気をもらえるストーリーでした。
ジェナは子供のための貯金と嘘をつくが、金はアールにとられてしまう。
これから生まれてくる赤ちゃんに対しても、申し訳なく感じるだろうし。
ジェナのウェイトレス仲間も、それぞれ自分のことで悩む日々。
何よりおばたのお兄さんの運動神経の良さが、オギーをめちゃくちゃ面白くみせていると思う。
ジェナ出産のシーンでもクズっぷり発揮していたおかげで、ラストはせいせいしました。
透明感があり、伸びやかな高畑さんの歌声で、あのすばらしい曲を聴けるなんて夢のよう! 以前、音楽番組で『ウェイトレス』作品中の一曲『She Used To Be Mine』を披露されていましたが、言葉にならない美しさに思わず聴き入ってしまいました。
当人にとっては現状の不幸は認識できても、何か行動を起こしてガラリと生活が変わる方が、その先が想像できなくて怖い。
ジェナは今の生活を変え暴力的な旦那も元を離れるためにパイコンテストに参加し、 優勝賞金を狙うことを決めます。
不器用で神経質。
次々に登場するジェナが焼くパイは思わず、お客様の心と食欲を刺激します。
それから劇中でパイを作るくだりが何回かあるのですが、これ実際に作ってる…??ちゃんと牛乳は液体でどばーっと入れてたし、卵割ってたし、パイ生地伸ばしてお皿にはめてたし…。
昨年、やっと「ミス・サイゴン」のチケットを取って、ミュージカルでの彼女を観ることを楽しみにしていたのですが、新型コロナで中止に。
特に、おばたのお兄さんの好演に拍手です。
歌も大満足。
グラミー賞ノミネート歴を持ち、楽曲を手掛けたサラ・バレリスを始め、脚本、作曲、演出、振付の主要クリエイティブを全て女性クリエイターが担当したことがブロードウェイ史上初の出来事として注目を集め、そのキュートな世界観が女性の心をわしづかみにし、圧倒的な支持を得た。
ストーリーが分かりやすいので、 英語に不安がある方でも話が分からなくなることなく、楽しむことができます。
また、姉御肌のベッキー(Wキャスト:LiLiCo/浦嶋りんこ)は、料理人のカル(勝矢)と毎日のように言い争っている。
そこに最後心が晴れ晴れするハッピーエンドがやってくるので、 最後はです。
そして、ダメな関係だと知りながらもあふれ出す気持ちを、ジェナとポマター医師がデュエットで歌い上げる、リズミカルな「Bad Idea」は私のお気に入り。