鬼のようなローテーションである。
「うん? どうした、咲夜?」 「申し訳ありません、一つ忘れていたものがありました」 「大事なものか?」 「ええ、ご主人様のご要望の品を準備する為に必要不可欠なものが。
混乱していたのだろう。
「何時からだったかしら、そうねあなたに燃料の報告を頼んだ時からだったかしら。
むしろこうすることで彼女の想いに応えられるのなら、それは幸せなことだと思う。
確かにレミリア達と体を重ねる度に、体力とか精力とか凄い事になってるのが否定できない。
後ろにいる太陽は山の頂に近づき、直に空は漆黒に染められるだろう。
心が読めるさとりの前で嘘をつくことはできないが、心は、変わっていくものだから。
以下言い訳 咲夜さんがあっさり認めたのは打算あってのことだと思えば良い。
体が崩れる。
そうすれば彼女も私の元を離れなかったでしょうに、……なにしろ」 誰に聞かせるわけでも無いのに、まるで観客がいるかのように彼女は告げる。
あなたがお風呂に入る時を見計らって洗濯籠から取り去って、新しいのを倉庫から取ってきて。
男はいつも待っている、自由を奪った彼女の帰りを、男は知りつつ待っている。
何故違う。
いいんだ。
「まさかそんなことで気付かれるなんてね。
未来は誰にも分からない。
女は湖を背に悠然と佇んでいる。
それでは食材を買ってまいります、ご主人様にはご不便をかけることとなりますが」 「かまわないよ、ゆっくりとお茶を飲みながら待っているから」 「ありがとうございます、行って参ります」 「気をつけてな」 安楽椅子に腰掛けたまま、右足の無い男はメイドを見送った。
紅魔館。
理由も分からない。