原作でのイメージとは若干変わっているものの、芳根演じる環菜の鬼気迫る演技は必見。
『ファーストラヴ』は物語の軸や構造を確立させることによって、終盤に巻き起こる登場人物の感情の渦に対しても耐えうるだけの作品としての強度が備わっているわけです。
感想(ネタバレ有) 心が解放されるとき ショッキングな内容でしたが、心を揺さぶられるドラマでした。
由紀は、カウンセラーとして環菜の心のもつれを紐解き、本当の思いを引っ張り出すことに成功しました。
環菜は「動機はそちらで見つけてください」と言っているそうで、ワイドショーなどでは環菜はサイコパス扱いされています。
何で断ったかというと、結婚して妻も子供もいるから僕の過去を知られたくないと。
環菜の弁護士は、国選弁護人として選任されたのは、由紀の夫・我聞(窪塚洋介)の弟である弁護士・庵野迦葉(中村倫也)でした。
いやーマジで重い。
というか一般企業の面接でも無理な気がするし、大学で色々過ごしたのなら自ずと自分の向き不向きが見えてくるはずなんですけどね。
我聞の個展の日、訪れた迦葉は由紀に刑務所にいる環菜からの手紙を見せました。
果たして事件の真相やいかに、という話の流れでございます。
すると環菜は自分が悪い、(自分を助けてくれなかった)お母さんは悪くない、それは父に恩があるからだと言い、父・聖山那雄人が実の父親ではないことが判明します。
伯母夫婦のもとで育った迦葉は、厳密には従兄弟の我聞のことを「アニキ」と呼び、慕っていました。
そして、物語の終盤に、我聞の個展のシーンがあり、ここでは「家族」の写真が展示されました。
由紀は彼に同類という意識を迦葉に持っていたのです。
判決が下り、環菜は懲役8年の刑を言い渡される。
両親とも悪気はないけど、虐待だな! ねこまろ 母親の昭菜(木村佳乃)は、妊娠していた時に恋人と別れて、聖山那雄人(板尾創路)と結婚していました。
裁判で環菜に下された判決は懲役8年。