しかし、これに似た状況が2000年代のアメリカでは平気で行われていたのです。
すると、これらの製造業を営む会社の経営者は「原材料や人件費などが円高で高くなってしまう日本で作って輸出するのではなく、実際に売る場所やコストがかからない地域で作ろう」という考えになります。
こういった状況を受けて、日本の実質GDP成長率は2008年から2年連続でマイナスとなり、企業の倒産件数も増加した。
62パーセント下落して8276円をつけます。
その結果輸出が鈍化し、日経平均株価は6000円台まで下落しています。
とくに、政府が感染防止のために人々の行動を抑え込んだことで、需要ショックが起きました。
ローンを転売するだけで、巨額のお金を手に入れることに成功したのです。
一方で、投資家の動きを規制することはこれよりもずっと困難だ。
スポンサーリンク 住宅バブルの崩壊とリーマン・ブラザーズの破綻 サブプライムローンの利用者は返済能力の低い人を対象とした商品でしたので、返済が滞るのは目に見えていたことでした。
世界金融危機は日本にも深刻な影響を与えた 世界金融危機は、サブプライムローン問題をきっかけとして起こり、リーマンショックによって決定的となった。
投資銀行Bは複数の信用度は低いが金利の高い「債権」と信用度の高い「社債」を組み合わせた金額の高い金融商品を作り出しました。
返済できなくても 土地・物件の価格が期限までに1500万円まで上がれば、その土地・物件を売れば返済できるわけです。
投資銀行が住宅ローン会社から債権を購入すれば、住宅ローン会社はその代金を利用して別のお客さんに融資することができます。
世界金融危機とは?発端はサブプライムローン問題 世界金融危機の始まりは、2007年のサブプライムローン問題だ。
全ての金融商品は格付けされている ローン会社が組んだサブプライムローンを、リーマン・ブラザーズをはじめとした投資銀行が買い取り、それを証券として他の投資家に販売していったのがリーマンショックの要因であるというお話をしました。
2011年には東日本大震災に続き、福島第一原発事故が起こり、日本経済は大打撃を受けます。
しかし当時のトロイカが要求した条件は、ギリシャに対する懲罰的な意味合いも強く、簡単に飲めるものではありませんでした。
ローン引き受けの筆頭だったリーマン・ブラザーズは、もろにこの影響を受けました。
ローンが返済不可能になると債券はたちまち不良債権化し、各地でサブプライム問題が一気に表面化するとともに、世界経済の不安材料となってしまったのです。
値上がりを続けていた住宅市場でしたが、住宅が増えすぎたことで、ついに 需要と供給のバランスが崩れてしまいます。
5パーセントにまで急上昇しました。
参照:米金融破綻、まずベアー・スターンズ ) ベアー・スターンズという名前を聞いたことがない方もいるかもしれませんが、アメリカのニューヨークに本社を置いていた、大手投資銀行です。
高金利だから貸した方は儲かり、借りたほうも好景気の中、返済が滞る心配もありませんし、買った家や土地も値上がりしていきます。
債権の移動は投資銀行だけに留まらず、投資銀行はサブプライムローンの債権を小分けにして証券化し、株式や社債などとパッケージ化し販売しました。