「アクテムラ」は、大阪大学の岸本忠三特任教授らのグループと中外製薬が開発した関節リウマチの薬で、免疫の過剰な働きによる炎症を抑える効果があると期待されています。
レムデシビルとは レムデシビルはアメリカに本社がある製薬会社「ギリアド・サイエンシズ」がエボラ出血熱の治療薬として開発を進めてきました。
バリシチニブは免疫異常による炎症と抑える作用によって、こうした重症患者を治療できると期待されています。
今年1月には添付文書が改訂され、中等症の患者にも投与できるようになりました。
使用期限は10年間あるので、承認されれば治療薬として使いたい」などとコメントしています。
企業からの承認申請があればデータに基づき速やかに審査を行い、審議会での専門家の議論を経て有効性・安全性が確認されれば、5月中の承認を目指す考えに変わりはない」と述べました。
回復者血漿 回復者血漿というのは感染症から回復した人の血液の一部を、今その感染症で苦しんでいる患者さんに投与するものであり、輸血の一種になります。
このうち大手製薬会社「イーライリリー」は、新型コロナウイルスに感染して回復した患者から抽出した抗体をもとに作った抗体医薬の候補を、カナダの製薬会社と共同で開発していて、先月からは感染すると重症化のリスクのある高齢者施設の入所者などを対象に、最終段階の試験を始めています。
実験室レベルで効果がある、ということになれば、次は動物やヒトでも効果があるのか期待されるところです。
中国政府は、臨床研究でアビガンに症状を改善させる効果が認められたとしています。
このため、日本を含む各国が参加する国際的な臨床試験が行われていて、製薬会社によりますと国内でもおよそ90人に投与されることになっています。
新型コロナウイルス感染症は名前の通り新しい感染症であることから、新型コロナウイルスのために開発された治療薬というものは現時点ではなく、これまで他の感染症や膠原病などの疾患に使われてきた薬剤を新型コロナウイルスにも使用して効果を検証している段階です。
またこれまでもデキサメタゾン以外のステロイドが国内の多くの医療機関で使用されていました。
開発中の主な薬剤 中和抗体 ウイルスの細胞への感染を阻害する中和抗体は、すでに米国で実用化されています。
新型コロナウイルス感染症に対して「イベルメクチンの使用を承認すべき」あるいは「緊急使用として許可すべき」という意見が出てきています。
アメリカのNIH=国立衛生研究所などの研究グループは10月8日、抗ウイルス薬レムデシビルの国際的な臨床試験の最終報告を医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で公表しました。
レムデシビルはアメリカに本社がある製薬会社「ギリアド・サイエンシズ」がエボラ出血熱の治療薬として開発を進めてきました。
開発した製薬会社では効果を確かめる治験を国内で行うと発表したほか、海外でも治験が進められています。