「It is after a long absence. プロムに出るだけだ。
写真の中の牧野と総二郎は、本当の恋人同士のようで、間違いだったと言われても嫉妬してしまうほど親密そうに見えたから。
こんなところで寝るなよ」 俺はそう言うと、内線をかけてコーヒーをふたつ頼んだ。
だけど、あの頃のあたしはまだ道明寺と別れて間もなくて・・・・・すぐに告白するのは、軽薄すぎるような気がしたの。
何かあるのか? そう考えたけど、あの類がそんなこと考えてくるわけない。
送り主は『道明寺司』。
俺はPCの画面と膨大な資料を交互に睨んだ。
そして現われた総二郎。
「させないよ、絶対に」 そして、つくしを抱き寄せた。
そんなこと、できるわけない」 つくしの言葉に類は頷き、堅い表情のまま、言った。
それが例え秘書であってもな。
「させないよ、絶対に」 そして、つくしを抱き寄せた。
類は溜め息をつき、携帯を閉じるとつくしに返した。
「ごめん・・・・・。
あきらも一緒にいたのだと聞いても、100%信じきることが出来なかった。
そうやって、何度でも捕まえるんだ。
今のつくしがあるのは、類の存在があってこそ。
事の発端は今朝つくしの元に届けられた1着のドレスだった・・・・・。
もうずっと、類のことしか見てなかったのに・・・・・素直にそれを、言うことができなかった。
青筋立ってるよ」 「テメー、喧嘩売りにきたのかよ」 「違うよ。
「ご、ごめん」 そう言って、つくしは慌てて携帯を開いた。