他にも、多くの文学賞を受賞されています。
高樹:母親と同年代である「西の京の女」が業平にとっての決定的な女だと思ってます。
キレイに進められていくストーリーなので、執着が感じられないのだけど。
研究テーマは、万葉挽歌の史的研究と万葉文化論。
オープン以来なので、何十年かのお付き合いになる。
歌物語の不朽の名作にして、「恋の教科書」ともいわれることもある「伊勢物語」。
手には、「ニーム」という言葉をぎゅっと握っている。
2018年、文化功労者 数々の賞を受賞し、恋愛小説からミステリー、エッセーなど幅広いジャンルで活躍しています。
博士(文学)。
千年昔には身体感覚において、どこかが違う人間が生きていて、私たちは、現代にも通じる部分においてのみ、かの時代の人間を理解しているのではないか。
主人公の千桐は、元刀鍛冶の老父の面倒をみながら、この町でつつましく暮らしています。
たとえば、水。
これはもうお見事としか言えません。
上野:私が着目したのは他の男がちらつくことに嫉妬心を覚えた業平が五条の方に「恋することがお好きか?」と問う場面。
「このお方は、自らのとぼしい体験などとは関わりなく、成人や老人、いえ女人の心の動きまで、言葉の穂先で撫で表すお力をお持ちのようだと。
2017年• 気がつくと私の五感は現実を離れ、短篇を紡ぐ言葉たちのものになっていた。
年齢で言うと、業平15歳から、没する50代半ばまで。
『小説伊勢物語 業平』では、業平の歌だけを抽出し、業平が15歳で元服してから56歳で人生の幕を下ろすまでを時系列に並べました。