映画では石田ゆり子がキャストを務めます。
母が戦争の被爆者であり、父はクロアチア人。
日系アメリカ人で、経済学者です。
しかし、4度目の再開はありませんでした。
といってもキス程度で、そこから先はジャリーラがいたこともあって進みませんでした。
また洋子もリチャードとの婚約破棄がすんなりいかず、停滞していました。
早苗は聡史と結婚し、彼の子どもを妊娠していることを伝え、聡史に近づかないでほしいと洋子にお願いします。
しかし、このタイミングでその言葉を聞くことは洋子にとって不幸なことでした。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)です。
40代前後の二人の、人生経験を積み重ねたからこその深い寄り添いあいに、とても共感して、心を揺さぶられながら読み進めた。
酷い、とにかく酷い。
11月公開の映画もぜひ観たい、と思った。
それでもなお、彼の人生に関わらないでほしいと願い出ます。
なんというか「物語」を読んでいるのではなく、「人生」を垣間見ているような気分とでもいうのでしょうか。
蒔野はマドリードで公演の予定があったので、洋子をそれに招待するとともに、道中のパリで再会することを約束する。
ちゃんとした婚約者いるわけでしょ。
頼れるのはパリにいる洋子だけ。
ただいつもの石田ゆり子さんなんです。