また、自由に砂を触ったり、掘ったり、盛ったりすることもできます。
でも、どんな発見であっても、それは 相談者にとってとても大切な宝物であることはまちがいありません。
カルフと会った河合は、箱庭療法を体験することになるが、箱庭を見た際に、直観的に河合がかつての頃に見た「箱庭遊びと似ている」と思ったという。
もちろん、セラピストが理解できたことは相談者の方にできるだけお伝えするようにしています。
箱庭療法の現代的意義 岡田康伸編集 現代のエスプリ. 次回はなぜ我々ユークリッドカウンセリングが箱庭療法を導入するに至ったのかを中心に、どんな方に箱庭療法を受けてほしいと乙原が考えているかなどなどを書いていきたいと思っています。
たとえば、箱庭に「砂」が使われているのは、その砂を触ることによって退行作用があり、それにより無意識が表出されやすくなると考えられています。
このように、箱庭が日本に古くから伝わる遊びや風習の中にあったといえる。
この療法では、砂やミニチュア玩具のイメージを活用してアイデアを広げ、上手下手ではなく、具体的な現実生活に近い表現から抽象的な非現実的な表現まで可能です。
別冊 箱庭療法シリーズ 至文堂 2002• クライエントは、セラピストが見守る「自由で保護された空間」のなかで、箱庭作品を創っていくのです。
また、ともすれば頭でっかちになりがちな言葉優位な大人が、遊び心をもって箱庭を作ること自体が、治療的なのです。
それは、実は、心地よい発見とは限りません。
その間、セラピストは相談者の悩みについて、あれこれと考えを巡らせながら過ごします。
別冊 箱庭療法シリーズ 至文堂 2002• 今日はここまで 今日はここまでです。
臨床心理面接技法 伊藤良子編 誠信書房 , 2003 3冊• 子どもや思春期の若者は、自分の心の内を言葉で表現することが難しいからです。
私たちは言語に頼って生きていますし、なんでも説明しようとしてしまいます。
クライエントは、カウンセラーに見守られているからこそ、自分の内面を恐れずに表現することが出来るというわけです。
(「箱庭療法」はSandplay Therapyの河合隼雄による訳である。
セラピストは、最初に「何か作ってください。
実際には黙って見ていることが多いのですが、ただボ-ッと見ているわけではありません。
箱庭療法の世界 東山紘久 (誠信書房)• 表現療法 山中康裕編著 ミネルヴァ書房 , 2003• セラピストはどのように箱庭を理解するのか では、セラピストはどのように箱庭作品を理解していくのかをご説明します。
クライエントが作った 作品である箱庭を、セラピストは受容的に観 察し、芸術作品を鑑賞するかのように 味わいます。